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2014年12月3日水曜日

【食レポ】甘酒茶屋(箱根)400年続く伝統の味に舌鼓! #箱根グルメ

甘酒茶屋 外観

晩秋の紅葉を求めて、奥さんと2人で箱根旅行に行ってきました。

今回の旅の目的のひとつに考えていたのは
「東海道を自分の足で歩いて、甘酒茶屋にたどり着く」こと。

昔の旅人の苦労に想いを馳せながら、箱根名代の甘酒を美味しくいただきましたよ。

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甘酒茶屋の歴史

江戸時代、徳川幕府は人々や物資の往来が盛んになるように街道の整備を行いましたが、この東海道・箱根地域は道が大変険しく、当時の旅人が普通1日10里を旅するところ、箱根地域では8里しか歩けなかったようです。

甘酒 箱根名代の甘酒茶屋

そのせいもあり、道中には「甘酒」をふるまう茶屋が設けられるようになりました。

文政年間(1818〜1829年)には既に「甘酒茶屋」という記録があり、箱根地域には9箇所設けられていたとのこと。

この地には4軒、付近の追込坂上(おいこみざかうえ)・樫木坂上(かしのきざかうえ)・猿滑坂下(さるすべりざかうえ)にも、以前にはあったそうです。

甘酒茶屋 入り口

しかし、明治13年(1880年)に開通した国道1号などから街道を歩く人々が減少して、現在ではこの地に1軒が残るのみになっています。

現在の甘酒茶屋の建物は平成21年(2009年)に改装されたものですが、歴史を感じさせる実に風情のある佇まいです。

枯木看板
ここが箱根の甘酒茶屋よ 東下りを想い出す

箱根長持唄(はこねながもちうた)の一節が、枯木の板に書かれています。

甘酒茶屋の店内へ!

甘酒茶屋 営業中

「営業中」の看板も、どことなく風情がありますね。

甘酒茶屋 内観

この日も観光客と思しきお客さんで大賑わい。

甘酒茶屋 座敷席

古き良き日本家屋といった趣きの内装。実に落ち着きます。

ランプ

ランプのシェードもいちいちカッコいい。絵になります。

甘酒茶屋のメニュー紹介!

甘酒茶屋のメニューは、

  • 甘酒 400円
  • 力餅(いそべ/うぐいす) 500円
  • みそおでん 450円
  • ところてん 500円
  • くろごまきなこもち 500円

といったラインナップ。

メニュー表に書かれた「(甘酒は)丸やかな自然の味で、砂糖などの添加物は一切入っておりません。」という控えめな主張がいいですね。

筆者は迷わずに「甘酒(400円)」と「くろごまきなこもち(500円)」を。
同行の妻は「甘酒(400円)」と「力餅いそべ (500円)」をオーダー!

囲炉裏で冷えた体を暖めつつ、甘酒が来るのを待ちます。

「箱根の山は天下の険 函谷関も物ならず」

童謡・箱根八里の歌詞が書かれています。これまた渋いですね〜。

そんなこんなで、念願の「甘酒(400円)」が到着!
早速いただきます。

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甘酒茶屋の「甘酒(400円)」いただきます!

来ました!早速、甘酒をひと口…

ムムッ!これは、ひと口ではっきりと分かります。
今まで飲んだことのない、独特の味です。

何でも「米麹と炊いたお米だけで作られているので、アルコールは一切含まれていない」とのこと。

甘味・塩味ともに控えめなんですが、実に美味しい!
いや〜、これはここまで頑張って歩いてきた甲斐がありました(^^)

続いて「力餅いそべ」と「くろごまきなこもち」を…

甘酒茶屋の「力餅いそべ」と「くろごまきなこもち」いただきます!

うん、美味しい!
これも滋味あふれる、素朴で優しい味です。

お餅も市販の出来合いのものを使うことなく、昔ながらの臼と杵を使って、毎朝丁寧にについているそうです。

もちろん、お餅を焼く時には備長炭だけを使用。シンプルながらも、こだわりがギュッとつまった味です。

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「甘酒茶屋」伝統の味に舌鼓。ごちそうさまでした!

いや〜、歩いて辿り着いたからこそ味わえる最高の美味しさでした。

車やバスはもちろん便利ですが、この味はぜひ東海道を歩いて楽しんでいただきたいな〜と、個人的には思います。

さてさて、疲れもふっとんだところで、今晩の宿「トスラブ箱根ビオーレ」へと向かいます。どうもごちそうさまでした!

住所:神奈川県足柄下郡箱根町畑宿二子山395-1
営業時間:午前7時〜午後5時30分
定休日:無休

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