個人的に気になったのは「NFC(非接触)の非搭載」と「Passbookアプリ」の2点です。
アップルのフィル・シラーは次の様に述べています。
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Passbook alone does what most customers want and works without existing merchant payment systems.
It’s not clear that NFC is the solution to any current problem, Schiller said.
“Passbook does the kinds of things customers need today.
「決済システムと連携することなく、Passbookのみで、ほとんどのユーザーのニーズを満たすと考えています。
NFCがユーザーが抱えている問題を解決するのかははっきりしません。
Passbookでユーザーに必要なものを提供できます。」
この発言から推測するに、今後もiPhoneがNFCを搭載する予定は無いのではないでしょうか。
Passbookアプリは、画面に表示されるバーコードやQRコードを読み取るといった"よくある"手法ながらも、各社が独自のアプリをバラバラに展開する中、Appleがひとつの方向性を示したのは非常に大きな意義があると思います。
Appleであれば、年齢や性別や趣味・趣向など、非常に細かくセグメント分けされたユーザグループに対し、企業向けの限定的なクーポンを発行する、なんてことも容易に可能でしょう。
「アプリをiPhoneに標準搭載出来る」
「細かくセグメント分けされたユーザデータを持つ」
という2つの強力なアドバンテージから考えると、AppleがO2Oプラットフォームの勝者となるのは、時間の問題ではないでしょうか。
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業界標準はApple、その他は各社が独自のアプリを展開する…。
そんな時代が、もうすぐそこにやって来ていると思います。
参考記事
▼iOS 6の新機能「Passbook」とは何か? 将来的なNFC搭載の可能性を考察する
▼iOS 6の新アプリ Passbook発表、iPhoneを時間・位置連動パスケースに